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グループ展のお知らせ(蔵野)

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私の所属している独立美術協会のメンバーと一緒に展覧会をさせていただくことになりました。
大作(F130号・S100号)を2点出品します。

展示の詳細は、下記の通りです。

「究展」
2016年7月4日(月) – 7月10日(日)
10:00 – 18:30 (初日は13:00から、最終日は17:00まで)
東京銀座画廊・美術館
中央区銀座2-7-18 銀座貿易ビル 8F
☎03-3564-1644

お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。

蔵野

蔵野春生の画像
蔵野春生 2016/07/01 20:03

黒田清輝とカラヴァッジオ(孫崎)

ここ最近、上野の美術館では展覧会が盛況だった。
若冲、黒田、カラヴァッジオと会期が重なり、
近い場所で3つもあるとついつい梯子をしたくなるものだが
なかなかそうも行かず(学生時代は体力に任せてよくやったが…)
会期中は毎週のように上野に通う羽目になってしまった。

若冲は言わずもがなの混乱ぶり。
展示内容も筆舌に尽くし難いほどの圧倒的なものばかりであったが、
残り2つの展覧会も色々と考えさせられる機会となった。

黒田清輝とカラヴァッジオ。
時代も画風もまったく異なるこの2人の作品を見ながら、
絵画において「リアリティ」とは一体何なのだろうと、ふと思う。

カラヴァッジオと言えば、
それまでは全方向的な光でしか描かれてこなかった絵画から
光源を一つに絞り、強烈な一方向だけの光線を取り入れて
聖書に書かれた人物やドラマティックな場面が
等身大で描かれていて
あたかも目の前で繰り広げられているように描き出した。

当時の人たちにとってそれは、書物でしか知らない人々を
まさに現実のことのようにリアルに感じられたのだろう。
カラヴァッジェスキと呼ばれる多くの追従者がヨーロッパ各地に広がり
いかに彼の手法が驚きと興奮をもって受け入れられたのかがよくわかる。

一方、黒田はフランスで印象派の技法を学ぶ。
色彩豊かに描かれた風景画や人物画は
カラヴァッジオとは違ったリアリティを描き出している。
それは自然の一瞬の輝きであり、空気感であり、
あるいは描かれた人物の人柄であったりする。
描かれているのは常に、その時その時で画家が感じたリアリティである。

方法は違えど、どちらもリアルを“感じる”作品である。
リアルに“見える”ものとは一線を画す。

ところが最近の世の中を見渡してみると
高画質テレビやCGゲームなど
『本物そっくりに見える』が何かにつけて宣伝され、
それが絵画においても、飛び出すような3D絵画や写真のような絵
(そのすべてを否定するわけではありません!)が
「リアルだ。リアルだ。」ともてはやされているのは
こうした風潮の影響なのかもしれない。

絵画においてリアリティとは表現する人と鑑賞する人がつながって、
初めて発生するものだと思う。
たとえ写真のように描かれていなくても、伝わればリアルなのだ。
作品と鑑賞者の中間に、リアリティは存在する。
2つ展覧会を見て、そんなことをつらつらと考えた。

孫崎

孫崎かんなの画像
孫崎かんな 2016/06/22 23:47

展示のお知らせ (とびっくりした話) (柳田)

自由美術協会という団体の東京展に出品致します。
上野にお越しの際はお立ち寄り頂けたら幸いです。

東京自由美術展
2016年 5月22日(日)~5月30日(月)
東京都美術館 (上野公園内)
1階 第4展示室(入口ロビー階の一番奥のエレベーターを上がって下さい)
午前9時30分~午後5時30分 (最終日~午後2時)
入場無料

さて先日、都美術館に搬入、展示作業に赴いたのだが、前回触れた若冲展がえらいことになっていてぶったまげた。
入場を待つ行列の果てが見えない。
搬入のため美術館の裏へ歩いていくと、美術館から伸びた列が芸大の方でとぐろを巻き国立博物館の方へ更に伸びている。4時間とか5時間待ちだと看板持った係のお兄さんが叫んでいらっしゃる。
このお天気の良い中、大丈夫なのだろうか。美術館へ辿り着く頃には体力を使い果たしているんじゃないかと、行列を見ただけで疲労を感じた。
私が行った時は混んではいたが、ここまでの過熱ぶりではなかった。素晴らしい作品群の圧巻の展覧会だが、こうなると行列を見ると並びたくなる習性(私には皆無の習性)の人が集まっているのではないだろうか、とか穿った考えまで浮かんでくる。若冲翁もさぞ驚いているだろう。
取り合えず早めに観に行っておいて良かった。

若冲翁には及びませぬが自由美術展はゆったりと御覧になれます。お時間ございましたら御高覧下さい。

柳田

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柳田祐希 2016/05/22 01:38
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