新年になって、早1か月が経ちましたね。
この1年の間、外出と言えば家と教室の往復ばかりで、同じ生活の繰り返しがずっと続いています。
友達と会ったり、季節を感じるイベントごとがなくなったりしたせいでしょうか、2020年は何だか記憶が曖昧なまま終わってしまったような気がします。
メッキリ外出の減った日々が1年続き、気が付けばなんだか体力が落ちたような…。(ちょっと体重も増えたような…)
ということで年明けからは、週4回の徒歩出勤を始めました。家から電車に乗って片道30分程のところにある教室へ、最近は約1時間歩いて通っています。
今までよりちょっと早く家を出ることになりますが、歩いてみると案外あっという間。
玄関を出ると朝はまだまだ寒い中、歩いているうちにだんだん体が温まってきます。そのうち手袋を外し、マフラーを取り、教室に着くころには軽く汗をかくほど。運動不足にはちょうど良い感じです。
通り過ぎる家の庭木を眺めたり、以前は出勤で乗っていた電車に追い抜かれてみたり、歩きはじめるとなかなか楽しくなってきました。これなら1年間の移り変わりも肌で感じることができるかもしれません。
しかし、雨の日や暑い季節になったらどうしよう…という疑問は、とりあえず置いておくことにします。そんな折、部屋を片付けていたら学生時代に使っていた古いiPodが出てきました。

(当時聞いていた音楽がまだ中に)
残念ながらShuffleの方は音が聞こえませんでしたが、もう一つは充電すればまだまだ使えそう。中に入っている音楽を変更することはできないけれど、通勤の相棒にはもってこい。
しばらくは懐かしいアルバムを聴きながら、お散歩通勤を楽しめそうです。
本日より「立軌展」が始まりました。
会場の東京都美術館には9月半ばの搬入以来、訪れることがありませんでした。
初日14時開場の30分前に到着してみると、
普段は他の展示スペースで絵画や書道などの団体展が催されているはずが、今年は軒並み中止。
例年なら秋の時期に合わせて海外から呼び寄せた美術館の目玉企画展も
コロナの影響で何も開催されず、事実上の貸し切り状態。
3つ併設されているレストラン・カフェも2箇所は臨時閉店し、
館内はガランとした空間と照明の消された空間がモザイクのように入り交じっていました。
あー、自分は今世界中で起きている歴史的な出来事の真っただ中にいて
自分の生活はその影響を受けているという実感が、ここでも湧いてきます。
100年後200年後、「2020年にcovid-19が世界中で大流行」という年表の中で、
名もなき歴史上の人たちの一端を担うことになるのかな、などと想像したり。
あと2か月で2020年が終わりますが、コロナコロナと言っているうちに
あっという間に終わってしまう年だったなと、多くの方が感じるのではないでしょうか。
きっとこの年を境に、あるいはきっかけに大小さまざまな事柄において
今までと変わっていくものが後々出てくるでしょうね。
私自身の今回の出品作も、コロナの影響で例年より制作期間がずいぶん削られ
「とにかく考えすぎず、やるしかない」と腹をくくった部分が功を奏したかどうかはわかりませんが
昨年よりちょっと作品に変化が出たように思います。
もしかしたら、コロナ禍が今後の転換につながってくるのかも⁉
孫崎

普段はあまり掃除をしない。
特にアトリエ用に使っている6畳半の部屋は、
いつも画材やら何やらが出しっぱなし…。
片付けようと思うのだが、「また使うからいいや」となってしまう。
ところが、ある時思い立って急に片付ける日が突然やってきたりするから
自分でも自分が分からない。
そんな時は、今まで「こうしよう、ああしよう」と思っていたことを
一気にやってしまう。
DIYもそのひとつ。と言っても時間もあまりかけられないので
本格的なものではなく、手持ちの物や出来合いの物に少し加工をする程度。
例えば、2つあった油絵用の木箱。
ひとつは私が小学校の時から使っていたもの。
もう一つは…思い出せない。
とにかくこれを有効活用したいと、ずっと思っていた。
筆や絵具をしまうのにはちょうどいい大きさなのだが、
開け閉めするのが面倒。
というわけで、蓋を取り外して4段チェストを作ることにした。
どちらも年季の入った木箱だったので、
まずはネジを外すのに一苦労。
やっと蓋が取れたら、サイドの金具へ。
これも必要ないので取り外し。
持ち手はそのまま活かし、蓋の方に新しい取っ手を付ける。
チェスト本体はニトリのカラーボックスを利用。
(奥行きは合わないけど、幅がジャストなので)
高さを合わせて棚板をL字金具で固定すれば完成。
下段は油などのビン物を収納することにした。
ごちゃついた部屋がスッキリすると、ちょっとやる気がわいてくる。
しばらくは絵が進みそう。でも、また雑然としてくるんだろうな。
そうしたら今度は何を作ろうか。
孫崎