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2022年の個展を終えて


 

2022年は1月と10月に個展を開催させていただきました。毎回個展を開催する度に、自分の作品・画面を、己の仕事を、確認する作業のように感じます。

個展空間というのは、とても刹那的で、ギャラリーの空間を自分の作品で成り立たせることです。
展示空間の壁面に作品を並べることは、絵を描くことと同一だとは、先輩作家さんの言葉です。画面あってのことですが、その画面をどう並べるかで、個展会場の空間は様々に広がりもし、または作品が見えないという事態も起きかねる、中々に厳しい作業です。
作品がより観えるために、作品の並びには心を砕きます(これが絵を描くことと同じということです)

今年のあかね画廊の個展では、スペーシングをほんの少し動かすだけで、画面の観え方が断然に良くなる事を体験しました。これに自分で気付けるようになるにはまだ私は未熟です。

ただ今回充実を感じられたとすれば、会期が終わり作品を搬出した後に、ギャラリーの部屋をとても狭く感じたことです。
作品が展示してある時の方が、ギャラリーの空間がとても広く感じられました。そのことを画廊のオーナーに伝えると、「作品によるのよ…」と仰っていました。少なくとも今回の個展空間がオーナーにも伝わっていたのだろうと、嬉しく思いました。

展覧会期間が終わっても、作品自体は残ります。ですが、作品画面で作り上げたあの空間は、一期一会であり、刹那的です。そこに儚さと切なさを感じるのです。
この儚さを自覚しながら、次の個展へと繋がっていくのかもしれません。

個展のお知らせです。

2023年1月22日(日)〜1月28日(土) (水曜休廊)
ギャラリーZaroff(京王新線、初台駅)

お時間ありましたらお越し下さい。

柳田

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柳田祐希 2022/12/31 11:16

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