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匂い(柳田)

商店街を歩いていると、ふっとそれぞれの店の匂いに気が付くことがある。と言っても、最近では随分とその機会は減ってしまった。地元の商店街でも、生鮮食品はほぼスーパー。それらの店が以前は魚屋や肉屋が個々に店を構えていたのに、最近ではめっきり減ってしまった。食料品以外でも、靴屋には靴屋の、薬屋には薬屋の、文房具屋には文房具屋の、挙げればきりがないが、それぞれの独特の匂いがあった。
店に入らずとも歩いていて、店の前を通ると、その店の匂いをふっと感じるものである。
何となくそれで、子供の頃を思い出すのは、やはり最近はそういう個々の店で、買い物をすることが減ったからだろうか。
今は、何でも通販で入手することが出来てしまう。ありとあらゆるものがだ。便利だなぁと思う。寂しいなぁとも思う。
地元ではない町を歩いていて、その町の商店の匂いに気が付くと、ふっと郷愁のようなものを憶える。人の生活を感じる。
匂いというのは、常その匂いに接していると、あまり意識しなくなる。絵描きなんて生き方をしていると、アトリエの匂いは普段は感じなくなっているかもしれない。でもきっと、神田の教室にも匂いがあって、それが訪れた人の記憶に、知らない内に留まっているのだと思う。過去に教室に通って下さった方、あるいは現在通って下さる方々に、佳き記憶として、この教室の匂いが留まってくれたら佳いなぁと願う。

柳田

柳田祐希の画像
柳田祐希 2019/07/01 22:32

日の常(柳田)

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日頃、あまりにもぼんやりと過ごしているので、気が付くと〆切がすぐそこに来ている。時間の流れの感覚がおかしい。
昨日のことを一ヶ月前のように感じたり、2・3週間前のことが二日前のことに思えたりする。ここ最近の会話を30年前にもしていたような気になったり…
臨場感は薄れない。
それは時とは関係なく、ふいに表出する。または身を隠す。
まるで画面のようだ。

展示のお知らせです。

第8回 東京自由美術展
2019年 5月21日(火)~5月27日(月)
東京都美術館 1階第4展自室
9時30分am~5時30分pm (最終日2時pm閉会)
入場無料
会期中無休

自由美術協会の関東近郊の会員と地方からの参加者と、今年からは一般公募の作家も参加するようです。秋の本展とは様子を異にし、より自由に発表出来る場のようです。
お時間ございましたら、御高覧いただければ幸いです。
よろしくお願い致します。

蔵野先生と発表のペースについてお話ししたことがある。
それは作家それぞれで、ものすごいペースで個展を開催する作家もいれば、数年に一度の発表に留まる作家もいる。
それはどちらが良い、というものでは決してなく、全ては画面であり、空間だ。
作家の臨場感は画面に出る。良くも悪くも…。それは発表のペースには関係しない。はずだ…。
…と、私は常にぼんやりとしている。

柳田

柳田祐希の画像
柳田祐希 2019/04/30 21:10

なんとなく鉛筆(柳田)

グループ展が終わり、少したちました。お忙しい中「2月の庭」にお越し下さった方々、誠にありがとうございました。
年齢、画風のそれぞれ異なる作家5人による展示は、静かながらも、刺激のあるものでした。様々な場にあれることが、有難いことです。

展示の後、少しいつもの制作から離れ、鉛筆での作業が続きました。改めて自分の筆箱を覗くと、まあ6Hから8Hの多いこと。筆箱には何本あるのかわからない量の鉛筆が有りますが、これらの大半はもう遠い記憶の美大受験時代の名残です。
普段、教室では、鉛筆の濃さは幅広く使ってみて下さい、と生徒さん達には伝えています。が、この己の鉛筆の偏り。6Hより固い鉛筆なんていつ使うんだよ、と思いつつ、作業を進めていると、いつの間にかB系の濃さはあまり使わず、トーンを作り上げる上で、H系の鉛筆をやたらと使っているのでした。
鉛筆を重ねて作る微妙な色幅において、どうやら自分は淡い色を少しづつ乗せるのが好きなようです。

柳田

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柳田祐希 2019/03/06 23:04
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